システムエンジニアの人手不足は転職に有利に働く｜ITエンジニアが求人応募する時に知っておくべき事

システム開発の求人をみていると、年中求人を募集しているような感じがします。これはなぜでしょうか。
通常、企業が中途採用に踏み切るケースとして一番多いのは、欠員があった時です。急な退職者が
でた場合などは、今までその人がしていた仕事を誰かに割り当て、新しい人が入ってくるまで、現在部署に
いる人で乗り切らなければなりません。

休みも取れないですし、いつもやらない仕事が増えるとミスを置きやすくなり、良い事はないです。
後は景気が良くなった時です。それまでの人員では仕事が追い付かず、同じ仕事をやってもらう
人が必要になったり、今まで一人でしていた仕事を分担してやってもらう体制に切り替えたりする時など
でしょうか。

システムエンジニアの求人募集は、欠員補充をする時もありますが、どちらかというと仕事量に対して
人員が少ない時に採用活動する時が多いです。システム開発の工数は詳細に計算している所もあれば、
そこまで細かくは検討せず決めている所もあります。開発フェーズに関していうと、システムエンジニアの
スキルも仕事のスピードに大きく影響されますので、そういったレベルまで考慮するのは見積もりの段階
では無理があるからです。

システムエンジニアの人手不足は転職に有利に働く－経験次第で収入は高くなる

私が以前派遣されていたプロジェクトでは、機能リーダーがきちんとした人物だったので、スキル別に
仕事を割り振っていました。ただ表示させるだけの設計やコーディングは経験の浅い人、ベテランエンジニア
には新規機能の開発を任せたりしていました。あらかじめ立てた予定と違って入れば、WBSを書き直し、
担当者を変更したりしていました。

そこまでやっていても人は足りなくなるのです。システム開発は要件定義、基本設計、詳細設計、
コーディング、テストと順に工数が増えていきます。増えているとわかっていてさらにスキル見合いの
部分まで影響し始めると納期が遅れ始め、最終的には増員が必要だという事になります。
システム開発は新しくシステムを生み出す仕事です。経験のない分野の開発を任せられることのほうが
多い業界です。

私は経験上、同じ仕様の開発プロジェクトなんてしたことがありません。こういった事情から企業は
求める開発経験に、出来るだけ近い経歴を持つ人材の採用を考えています。現場に入ったら応用能力
で対応可能なくらいの人材です。そのような人材は多少年収が高くなっても採用するメリットがあります。

大半が独立系Sierであるシステム開発業界は、単価が高いプロジェクトに多くの人員を派遣できればそれが
一番の利益になります。しかし単価の高い仕事はほとんどが直接請け負い案件ですから、限られた企業
のみです。そこで単価が安くても一人でも多く現場に派遣して、利益を上げたいという会社の考えがあるから
採用活動をしています。したがって慢性的に人手不足のシステム開発は、経験があれば良い条件で
転職するのに適した環境が整っていると考えています。

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